ふるさと回帰センターでの窓口相談件数は、「4年連続、静岡県が1位!」というのは、結構知られていることですが、静岡県の中で移住が多い市町村は、浜松市、静岡市、沼津市などです。
どの市町村も魅力的なのですが、その中で今回は、静岡市にスポットを当て、実際に移住するときの良い点と悪い点を紹介してみたいと思います。
静岡市が移住先として人気な理由
静岡市の人口は、67万5千人を超え県内では、浜松市に次いで2番目に多い都市です。
平均的な気温は、2月が12℃/2℃(高/低℃)で、8月では、31℃/24℃(高/低℃)となり
温暖な地域となっています。
行政区は、葵区・駿河区・清水区の3つに別れています。
静岡市の魅力とは
静岡市は、静岡県のほぼ真ん中に位置する県庁所在地です。
そして、日本を代表する自然と文化、歴史がある豊かな都市です。
まず自然ですが、静岡市は、駿河湾と富士山の雄大な景色に恵まれた地域であり、毎日その雄大な景色を眺めながらの暮らしを楽しむことができます。
また、徳川家康ゆかりの地であることから歴史、観光、グルメと、多くの魅力が詰まった場所として全国的に知られています。
富士山と静岡市
静岡市から見える富士山の景色は、数多くの人々を魅了しています。
特に、日本平(にほんだいら)は富士山の絶景ポイントとして知られています。
ここからは駿河湾と富士山を一望することができ、朝日や夕日の時間帯には幻想的な風景が広がります。
富士山を背景にした静岡市の景色は、地元住民だけでなく観光客にも人気のスポットです。
静岡おでんとグルメ文化
静岡市でぜひ試してほしいのが
「静岡おでん」です。
具材には青のりやだし粉をたっぷりかけて食べるのが静岡流です。
他地域のおでんとは一味違い、黒いスープが特徴で、牛すじや黒はんぺんがよく使われます。
東京 静岡市 名古屋
静岡市は、東京と名古屋のほぼ中間に位置することが最大の地理的魅力です。
東京から静岡まで新幹線で1時間ちょっとで料金は、指定席特急料金合計で6,270円です。
名古屋から静岡まで新幹線で1時間ちょっとで料金は、指定席特急料金合計で6,270円です。
静岡駅は、本当にちょうど真ん中の位置にあるということで、どちらに行っても料金も一緒です。
東海道沿いに位置する3都市は、日本の発展を支える背骨のような役割を果たしており、経済的・文化的に非常に重要です。
思わず足を運びたくなるスポットは?
静岡市の観光名所は、沢山ありますが、やはり徳川家康にまつわるスポットが有名です。
久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう) は、家康のお墓があると言われている場所です。
東照宮といえば日光が有名ですが、亡くなってからの遺命で2代将軍の秀忠公が埋葬したとのことです。
日光東照宮にもお墓がありますが、実際どちらに埋葬されているかは、掘り返してみないとわからないとのことでした。
この久能山東照宮を作った人は、大工棟梁の「中居正清」と言う人だそうで、1年7ヶ月の期間で社殿を完成させたそうです。
他にも、名古屋城、仁和寺、二条城などを作ったそうです。
久能山東照宮アクセスはこちら
久能山東照宮は、車の乗り入れは、できません。
参拝は、「静岡鉄道 日本平ロープウェイ」を利用するか、「久能山下からの徒歩ルート」をご利用ください。
徒歩ルートだと1159段の階段を登ることになりますが、相模湾を一望できるとのことで…
苦しいこともあるけれど後に楽しいことも待っているようです。
次は、駿府城と駿府城公園です!
徳川家康が晩年を過ごしたところということで有名です。
また、徳川の前は、今川氏が収めていたところです。
この駿府城に行った人は、口々に「広い、開放感がある」と言います。
しかし、歴史好きの人によれば、現代の駿府城は、天守閣がないので迫力に欠けているそうです。
JR静岡駅から歩いて15分くらいの場所にあります。
駿府城公園についてはこちら
他にも三保松原 【富士山世界文化遺産構成資産登録】、日本平夢テラス 詳しくはこちら
静岡市への移住支援
静岡市の移住支援金政策は、静岡市地方就職学生支援補助金があります。
令和6年度12月末の段階では、これといった目玉政策は、ありません。
しかし、民間企業に就職する際に、企業から引っ越し補助金が出ている例もあるようです。
自治体からの支援金は、今のところ、期待できないようですが、今後に期待です。
静岡市で仕事を探すとしたら…人気の会社はこれだ!
静岡県の浜松市で有名な企業は、自動車メーカの「スズキ」です。
また、磐田市で有名なのがオートバイメーカーの「ヤマハ発動機」です。
静岡市は、県庁所在地なので地元企業の本社が数多く集まっており、以下のとおりです。
- 株式会社TOKAIホールディングス
- 株式会社村上開明堂
- はごろもフーズ株式会社
- 静岡ガス株式会社
- スター精密株式会社
- 株式会社清水銀行
- 株式会社秀英予備校
- 協立電機株式会社
- 株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス
- 靜甲株式会社
- ヨシコン株式会社
- 株式会社しずおかフィナンシャルグループ
- 東建コーポレーション静岡支店
これらの企業は、大きな企業なので、以前同業種、特別なスキルなどない限りは、入社するのは難しいのではないかと思います。
また、静岡市は、かなり都会なので本社は、別なところにあるけれど支店や支社などは静岡市にあるということもあります。
仕事を1から探すには、次の方法もあります。
「移住セミナーに参加する」です。
こちらの記事に以前参加した記事を掲載していますので参考にしてください。
また、ハローワークで探すというのも一般的であるのですが、
他に違った方法で、静岡には、「移住支援センター」「静岡ジョブステーション」
「ネクストワークしずおか(シニア)」という職業紹介所がありますので活用しては、いかがでしょうか。
静岡市の物価の特徴
1. 家賃
葵区、駿河区、清水区と沼津市での2LDK、築15年以内賃貸住宅の比較をしてみます。
地 域 | 家 賃(管理費・共益費、駐車場代含む) |
静岡市 葵区 | 77,000〜 |
静岡市 駿河区 | 72,000〜 |
静岡市 清水区 | 72,000〜 |
沼津市 | 70,000〜 |
比較的に程度は、上物件の賃貸住宅を対象にしています。
夫婦二人で、小さな子供がいる設定での間取りで駅から比較的に近い物件のみを対象にしています。
築年数がもっと経っていれば家賃価格もバラつきます。
東京や名古屋に比べれば低価格なのでしょうが、転職して不安な状況であれば、もっと安い家賃の賃貸住宅を探したいところと考える方々は、築年数30年でリノベーション済みの物件を中心に探してみるのも良いでしょう。
2. 食品・飲食物の価格
静岡市のスーパーは、最近有名な北関東の価格競争の激戦区スーパーになっていませんが、それでも店舗数は、それなりにあります。(群馬県前橋市、高崎市スーパー店舗数50店舗以上)
清水区37店舗、駿河区36店舗、葵区47店舗です。
葵区は、広い地域になるので店舗数も多いです。
食品価格は全国平均に近い水準ですが、地元産の特産品(お茶や海産物など)が豊富で、それらを安く購入できるのが特徴です。
- スーパーの価格
静岡市内のスーパーでは、野菜や魚介類が比較的安いです。特に、地元で採れる桜えびやしらす、新鮮な野菜は東京のスーパーよりも得な感じがあります。 - 外食の価格
外食も比較的安く、「静岡おでん」や「駿河湾の海鮮丼」といった地元の名物料理を手頃な価格で楽しむことができます。ラーメンや定食は600~1000円程度で食べられることが多いです。
3. 交通費
静岡市内は公共交通機関が充実しているわけではないため、自家用車を持つ人が多いです。
- 電車・バス代
JR東海道線を利用した場合、静岡駅から清水駅までの運賃は240円と、都市部と比べて割安です。一方でバスの料金は、東京などと大差はありません。 - 駐車場代
静岡市では、駐車場代が月4000~1万円程度で、東京や名古屋と比べると非常に安いです。郊外では無料の駐車場がある場合も多いです。
4. 光熱費
静岡市の光熱費は、全国平均程度です。
- 温暖な気候のため、冬場の暖房費が他の寒冷地域(例えば北海道や東北)と比べて抑えられる点が大きなメリットです。
- 夏場も海風があるため、エアコンを必要としない日が多く、冷房費も比較的安く済みます。
5. 娯楽費
静岡市では、娯楽費用も抑えやすい傾向があります。
- 地元の観光地(日本平や駿河湾、富士山周辺など)で楽しめるアウトドアアクティビティが多く、費用をあまりかけずにレジャーを満喫できます。
- 東京や大阪のような高級なクラブや高額なイベントは少なく、地域密着型のイベントや飲食店が多いため、安く楽しむことができます。
まとめ
静岡市には、見所や、興味をそそるものが沢山あります。
「清水次郎長」の遺物館や生家、「ちびまる子ちゃんランド」、「清水エスパルス」、「静岡おでん街」、「東海道中膝栗毛」の弥次喜多などなど…退屈しません。
また、以前セミナーで静岡市内の物価は、「高い!」と聞いたことがあったのですが、トータル的に見れば、冬の暖房費は、それほどかかりませんし、これくらいの都市ならば相応の物価なのではないでしょうか。
移住支援金もほぼないに等しいのに移住人気地域なのは、魅力があるからなのだと思います。
南海トラフ地震は気になるところではありますが、防災対策は、かなりしており気にしすぎても仕方がないと思うしかありません。
他の地域に住んでいる人から見れば、毎日「富士山」を眺めながらの生活は、羨ましいと思います。
そんな静岡市に住んでみたいものです。
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