一度は行ってみたい自転車乗りの聖地「しまなみ海道」がある愛媛県今治市は、瀬戸内海に面した穏やかな街です。
そして、「住みたい田舎ベストランキング」で1位になるなど、たくさんの人が魅力を感じて移住しています。
今回は、多くの人が魅力を感じて移住したくなる街「愛媛県今治市」のご紹介と移住支援について書いていきます。
2024年版住みたい田舎ランキング1位の今治市とは?
宝島社が出版している「田舎暮らしの本」の中で「 2024年版 住みたい田舎ベストランキング」(人口10万人以上20万人未満の市)のカテゴリーで愛媛県今治市は、第1位(総合、子育て世代、若者世代・単身者、シニア世代各部門)を獲得しています。
自然に囲まれた地方都市は全国に他にもありますが、今治市はなぜこのような評価を得ているのか驚きです。
今治の移住支援は、市長さんが中心になってやっているみたいですね。
そして、移住者の数が結構多いみたいですよ!
いろいろ調べてみるとなぜ人気なのか、わかると思います。
愛媛県の今治市の魅力
愛媛県今治市は、四国地方の瀬戸内海側に位置し1年を通して気候は温暖であり、降水量が少なく過ごしやすく、自然災害も比較的少ない地域です。
また、その気候をいかして、「みかん・いよかん」など柑橘類の栽培が盛んにおこなわれています。
山間部では、多少雪が降りますが、平野部では、ほとんど降りません。
海が近いので霧が発生しやすく、海難事故などが起きやすいそうです。
今治市は、高縄半島(たかなわはんとう)と、芸予諸島(げいよしょとう)にまたがっており、中心街がある平野部や緑豊かな山間部、そして、瀬戸内しまなみ海道があり、世界有数の多島美を誇る変化に富んだ地域となっています。
「今治タオル」「造船のまち」多くの求人
今治市は、タオル生産が有名で、国内シェア6割あり、130年の歴史があるそうです。
厳しい品質を追求して全国1位の生産数を誇っています。
「今治タオルの5秒ルール」というのがあり、吸水性を確認する試験があるそうです。
一般的な日本工業規格(JIS)の基準は60秒だといいますので、今治タオルの吸水性がいかに優れているかが分かります。
そのような環境なので、タオル工場の生産や販売営業に関しての求人があります。
また、造船の街としても知られ、全国1位にもなったことが多く国内シェア3割を超えています。
造船業が盛んな場所は今治の北にある波止浜地区で、「筥潟湾」(はこがたわん)と呼ばれる波止浜湾は水門まで約 1 km,幅 200~300m の奥深い入り江が続いています。
その両岸に数社の造船会社が立ち並んでいますが、船台やクレーン,色とりどりのさまざまな種類の船が並んでいます。
造船をする溶接や設備の取り付けからメンテナンスまでの求人があります。
そのほかにも今治市内は、人口15万人の地方都市なので、ある程度の求人があります。
移住しても仕事に関しては、困らないのではないでしょうか。
今治のグルメ
今治市で有名なソウルフードは、「今治焼豚玉子飯」です。
B-1グランプリにも数多く入賞しているようです。
豚丼に目玉焼きがのっている、食欲そそる丼です。
二つ目は、「今治焼き鳥」です。串に刺さっていないのが特徴で、皮を鉄板で軽く焼き油を出して、小さな板状の鉄の重しを乗せて、プレスして蒸して調理する焼き鳥のことです。
約50年前に考案されたそうです。
道の駅「伯方S・Cパーク」伯方島でぜひ食べていただきたい「伯方の塩ソフトクリーム」
他にも伯方の塩 大三島(おおみしま)工場 ソフトクリーム売店 でも食べられます。
350円とリーズナブルで、塩により甘さが、際立つ美味しさと評判です。
瀬戸内海島々の豊かな自然
芸予諸島(げいよしょとう)の伯方島(はかたじま)には、砂浜でアカウミガメの産卵が有名ですし、森林には、カスミサンショウウオやオオタカが生息しています。
キレイな自然がないと生息しない生物ばかりです。
豊かな自然の中でのびのびと暮らしたい方やお子さんやご家族のためにキレイな環境で生活をされたい方には、理想と言えるのではないでしょうか。
成功した移住者の声と体験談
海の近くで暮らしたかった!大島・大三島・伯方島何度も足を運びました。
移住した人に聞いてみると、普通に就職先を探し、そのまま移住という流れの方が一番多いのですが、自分で起業している方や地域おこし協力隊として、その後も移住する人が数多くいます。
自分で起業している人の中には、「しまなみ海道」が好きで、島でカフェ経営している人も沢山います。
移住者Aさんによると移住しようとした最初のきっかけは、既にカフェを経営している夫妻の話を聞き、自分もできるのではないかと思ったのがきっかけだということです。
楽しそうに生活をしている様子を見て、夢に見ていた「いつかはカフェを」ではなくなり、現実的に考えるようになったのは、先駆者がいて、相談にのってくれたからだということでした。
奥さんが看護師をしていて「もしダメだったら看護師をもう一度してなんとかする」と言ってくれたのも後押しになったそうです。
最初は、先駆者の方にノウハウを教えてもらいながら、自分でDIYをしてカフェを作っていったそうです。
まさに、理想の移住生活だと思いますが、決断できたのは、奥さんとお子さんと周りの方々の助けがないと今の自分は、ないということでした。
今治市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
移住には、自治体の支援も大事な要素ですが、市長の徳永繁樹さんという方がリーダーシップをとって若い方を中心に考える政策になってきているそうです。
徳永市長曰くこれからの時代は、物質的な豊かさを求めていく時代ではなく、心の豊かさを求めていく時代に移り変わっていくことを感じながらの政策を心がけているそうです。
そして、教育や無料の遊び場整備にはじまり、住みやすさを追求していっていると市民の方は、感じているようです。
今治市の支援制度はこちらです
各支援内容について詳しくはこちらをご覧ください。
定住支援制度
・今治市移住体験施設(クルツラントゥレーベン大三島)農業体験・移住体験できます。
就業支援制度
・農業次世代人材投資資金 農業経営が安定するまでの貸付制度
・認定「創業支援事業計画」に基づく支援等
医療支援制度
・不育症検査・治療費助成事業 不育症の検査、治療を受けた方に、費用の一部を助成します。
・子ども医療費助成制度 外来:小学校就学前まで、入院:中学校卒業まで無料。
住宅支援制度
・住もういまばり!空き家リフォーム補助金(移住者住宅改修支援事業補助金)
・住もういまばり!移住者住宅取得事業費補助金
・合併処理浄化槽の設置補助金
・今治市木造住宅耐震診断補助事業
・今治市木造住宅耐震改修補助事業
子育て支援制度
・がんバリママ きらりんネット(今治市子育て支援サイト)
・子育て支援スマートフォンアプリ「いまばり子育て応援ナビ」
・令和元年10月以降の保育料等無償化について
・マイ保育園事業
・子育て応援ヘルパー派遣事業
・中学生までの子供利用費(通院、入院)の無償化
いろいろな支援策がありますが、子育てに関しての内容について、手厚いようです。
充実した子育て環境の中で過ごせるようにさまざまな配慮がなされています。
他にも空き家情報に関して国土交通省とのAPI連携なども注目を集めているようです。
今治市の住宅事情・賃貸物件相場はどれくらい
今治市街は、普通に不動産情報を検索すると沢山の情報が出てきます。
他の地方都市と同じくらいの相場です。
2LDK家賃、共益費込みで築10年くらいの物件で5万円、駐車場代が3,000円位からでしょう。
しかし、大島、大三島、伯方島で物件を探すとマンションやアパートは、まずありません。
あるのは、古民家情報です。
DIY好きな人は、良いのでしょうが、業者さんを入れてリノベーションするとなると金額は、さまざまでしょう。
しかし、物件の数は、沖縄の離島のように少ないわけでなく、たくさんの情報がありますので気にいる物件もあるかもしれませんので根気よく探せばいいと思います。
しまなみの不動産情報は、こちら!
今治市に住むデメリット
大型ショッピングセンターや娯楽スポットが少ない
今治市は、しまなみ海道をはじめとした絶景スポットや観光スポットは充実しています。
しかし、「イオンモール今治新都市」や「フジグラン今治」という二つのショッピングセンターは、ありますが娯楽スポットが少なく、都会にあるような繁華街もなく、刺激を求める方には物足りないかもしれません。
若者は、1時間かけて松山市に遊びに行っていますが、このこともデメリットといえそうです。
大地震発生時の津波被害避けられない!
瀬戸内海に面した今治市は、大地震発生時の津波被害のリスクが少なからずあります。
沿岸部分を中心に、被害の発生が想定される場所はかなりの数あり注意が必要です。
移住の際は、ハザードマップを確認し、津波の被害を最小限にとどめられる場所を事前に調べておくことが大事です。
まとめ
今治市に住みたい人は、沢山います。昨年度の移住者は、3,118人もありました。
気候が温暖で、雪が降らず、自然が豊かで「しまなみ海道」を通って尾道まで行けます。
また、サッカーJ2の「FC今治」もオーナーが有名な人街おこしにかなり尽力していると聞きます。
歴史も村上水軍や藤堂高虎の今治城など興味深いものも沢山あります。
今治のみなさんは、故郷がなくならないように沢山の方々が知恵を出し合って尽力しているのだと思います。
全国の市町村の人口が減っているなか、田舎であるにもかかわらず沢山の移住者を迎えていることは、本当に素晴らしいことです。
今後の今治にも期待大です。
今治のしまなみ海道は、一度行ってみたかった!
島から島へと橋を渡り絶景を堪能したい。そして、尾道まで行ってみたいです。