ご存知の方も多いと思いますが、日本全国には、1741の自治体があります。
(市792、町743、村183、東京特別区23の自治体があります。)
国勢調査のデータをもとに人口がどのように増減しているか調べてみたら
茨城県阿見町(あみまち)は、日本で一番人口の増えている町でした。(2020年〜2023年)
3年間でプラス1,426人です。
この人数が多いか少ないのかは、わかりませんが、マイナスにならないだけすごいと思います。
一番人数が増えている市は、福岡市でプラス30,179人です。(さすが人気地域です!)
どの自治体も人口が減らないようになんとかしようとしていますが、歯止めが効かない状態なんだと思います。
そういえば茨城県では、以前記事にした注目すべき市町村の中で英語教育を柱に移住を進めている境町というところがあります。
境町は、町長さんが先頭に立って斬新な移住政策を行なっていますが、人口は3年間で、マイナス407人です。
注目すべき移住政策と実際に移住するかどうかは、なかなか結びつかないのが、なんだかがっかりです。
境町の町長さんたちあんなに頑張っていろいろアイデア出してるのに…
ということで、今回は阿見町の人口が町の中で、なぜ一番人口が増えているのか?
その中身について書いていきたいと思います。
目次
阿見町の特徴
阿見町は、茨城県南部に位置する自然豊かな地形がわりと平坦な町です。
人口は約4万人と中規模ながら、地域の特色を活かした農産物が豊富で、生活インフラも整っています。
近年は東京圏へのアクセスが良い立地を活かし、「デュアルライフ(二拠点生活)」を選ぶ人や、都市からの移住者が増加しています。
情報発信としてイメージキャラクターがいて、そこで宣伝しているみたいです。
阿見町のホームページを見ると「あみっぺ」が細かく活躍しています!
あみギャラリー
あみチャンネル
あみ大使
あみフィルムコレクション
というボタンを押すと阿見町の紹介
になります!
豊かな自然で育った名産を味わえる2拠点生活
阿見町は広大な農地が広がり、季節ごとに新鮮な野菜や果物が収穫されます。
移住者や二拠点生活をする人々には、地元の農産物を直接購入する機会も多く、豊かな「食」の暮らしが楽しめます。
- 特産品の例
- 阿見町産の米:「ミルキークイーン」茨城県内でも評価の高いブランド米で粘りが強く
もちもちした食感だそうです。ふるさと納税の返礼品にもなっています。 - 梨・いちご・メロン:・梨の生産量も多くオリジナル品種もあるようです。
・いちごは、「あみ産いちごのスウィーツフェア」とかやっている
みたいです。
・メロンは、「阿見グリーンメロン」という楕円形の形をしている
実が青く爽やかな甘さが特徴なそうです。 - 阿見町の地酒:米「ミルキークイーン」と薔薇「プリンセス・ミチコ」から生まれた地元
の日本酒も人気のようです。
- 阿見町産の米:「ミルキークイーン」茨城県内でも評価の高いブランド米で粘りが強く
さらに、阿見町では地域農家と連携した農業体験プログラムや、季節ごとのイベントも開催されており、農作業や収穫を体験する機会もあります。
自然との共生を楽しむ2拠点生活が叶えられる点が大きな魅力です。
利便が良く住みやすい阿見町で実現するデュアルライフ
阿見町のもう一つの魅力は、生活の利便性です。
町内には商業施設や医療機関、学校などが揃っており、日常生活に困ることがありません。
また、公共交通機関も充実しており、主要都市へのアクセスがスムーズです。
- 交通アクセス
- **つくばエクスプレス(TX)**利用で都心へ約1時間
- 常磐自動車道「桜土浦IC」から車で都内へアクセス可能
- 阿見町内を循環するバスがあり、移動も便利
- 学校
・保育園8箇所、幼稚園1箇所、小学校7校、中学校4校、高等学校1校
・その他・幼保連携型認定こども園2箇所、幼稚園型認定こども園1箇所、聾学校1校、
専門学校1校
・茨城大学阿見キャンパス(農学部)、茨城県立医療大学があります。 - その他
町内には大型の**アウトレットモール(あみプレミアム・アウトレット)**もあり、買い物環境が充実している点も人気です。
また、つくば市や土浦市といった周辺都市に近いため、仕事とプライベートを分けながら快適にデュアルライフを送ることが可能です。
阿見町は平坦な地形
つくば市と土浦市は、共に生活圏で
あり、学校、病院、ショッピング施
設など、とても充実しています。
また、JR常磐線を使えば東京駅まで
1時間ちょっとで行けます。
住民登録、5万人突破!町から市へ
阿見町の移住支援制度について
阿見町では、都市からの移住希望者を積極的に受け入れるため、支援制度を整えていました。
流れとしては、事前相談をしてから政府が進めている「移住支援金制度」を活用して、すすめてきましたが、現在では事前相談自体を受付停止にしているようです。
おそらく財源がなくなってしまったのでしょう。これは、他の自治体でもみられることで、ホームページなどで表記はしていても実際には、もうすでに終了しているとのことです。
今までは、利用できた制度ですが…(2024年度までなので2025年3月いっぱいまで)
しかし、阿見町独自の空き家バンク制度などはあります。
結局、細かな支援策(第3子からの出産祝金20万円)などはありますが、今現在はほぼ現金支援策は、ありません。 阿見町の子供・教育支援策はこちら
阿見町が行っている支援制度一覧
阿見町では移住者向けの支援制度は、以下のとおりです。
ここでは代表的な支援制度をいくつか紹介します。
- 空き家バンク制度
阿見町では、町内の空き家情報を登録し、移住希望者に提供する「空き家バンク」を運営しています。物件のリノベーションに対する補助金制度もあり、住まい探しをサポートしています。 - 子育て支援制度
阿見町はファミリー層にも人気の町です。保育料の一部免除や医療費の助成が受けられるため、安心して子どもを育てられる環境が整っています。 - 農業体験や就農支援
農業を始めたい移住者向けの研修プログラムが充実しており、未経験者でも安心してチャレンジできます。また、就農に必要な補助金の申請も可能です。 - 起業支援制度
阿見町は、地域資源を活かした新しいビジネスの創出を推進しています。町内の施設を活用したコワーキングスペースの利用や、起業時の初期費用に対する助成金が用意されています。
まとめ
現在の阿見町は、霞ケ浦をはじめとする豊かな自然、土地も比較的安く抑えられた住宅団地の開発、工業団地(・福田工業団地・筑波南第一工業団地・阿見東部工業団地)の造成などにより、職・住と自然が調和した町として発展をとげてきました。
名だたる有名企業も誘致に成功し働くところもたくさんあります。町内の誘致企業一覧
また、阿見町は、町から市へなろうとしています。
市になることで、今まで県が行なっていた行政を今度は、市が行います。
それは例えば、生活保護の決定や実施すること。福祉分野の一部の手当の認定や支給をすること。
生活環境に関する規制基準の設定などの事務が移譲されることなど、住民に身近な市が担うことで、よりきめ細かな行政サービスができるようになります。
とにかく阿見町は勢いがあると思います。
もちろん東京に近いという地理的メリットもあると思いますが、それだけじぁなく金銭的な支援というよりも職と住という環境を整える移住支援制度で人口を増やしてるのではないかと思います。
もうすぐ終了してしまう政府の支援策は、そのまま終了するのか形を変えて継続するのかわかりませんが、本質的に阿見町のように職と住環境を整えないと人は、集まってこないのだと思います。
今回は、この辺で終わりにしたいと思います。それでは!
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